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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

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犬と暮らし始めると、飼育書の類はもちろん、本のタイトルに「犬」とあるだけで、思わず反応してしまうものだ。
「Marley & Me - life and love with the world's worst dog」は全米で200万部を超えるベストセラーであり、その日本語訳となるこの「マーリー  世界一おバカな犬が教えてくれたこと」も、仕事帰りにいつも立ち寄る書店で長い間平積みにされていた位だから、日本国内でも相当多くの人に読まれているだろう。
もちろん気にならないわけがなく、何度も手に取ってはみたものの、「やんちゃなラブを飼い始めたカップルに子供が生まれ、やがて犬も年老いていき....」といった内容は、個人的にあまりに過剰に感情移入してしまいそうで、何となくそのままになってしまっていた。
しかし、映画化作品(モータン、予告編見ただけで泣いてます....)の日本公開も近づき、先日あわてて原作を読了したという次第である。

もっと犬のことを、特にラブラドールのことを、よくわかった人が慎重に育てていれば、マーリーはあれほどストレスまみれで破壊行動に走ることもなくあれほど雷の音に怯える必要もなかったのではないか?、(飼い主なりに犬を愛していたことはわかるが)要するに巷によくある「おバカな飼い主を持ってしまった気の毒な犬の話」なのではないか?.....といった感想を述べるのは簡単だろう。
マーリーの問題行動やそれに対する家族の対応に、本来行うべきであった「正しい」対処方法を指摘することも、それほど難しいことではないかもしれない。
でも、この本を読んで、そんな気持ちになる人は、おそらくほとんどいないだろう。

犬と暮らすからには、壁は壊れるし、クッションは破裂するし、敷物はぼろぼろになるものだ。どんなつきあいにも犠牲はつきものだ。僕らはその犠牲を受け入れたし、マーリーはそれに見合うだけの喜びや楽しみや保護や仲間意識を与えてくれた。マーリーにかかった費用や修理代などを総計すれば、きっともうヨットを買えるくらいにはなっていただろう。けれど、ヨットを何隻持っていたところで、玄関で一日中帰りを待っていてはくれない。膝に乗ったり、一緒にそりで丘を滑ったり、顔をなめたりはしてくれない。
「マーリー」ジョン・グローガン著 古草秀子訳 より

著者ジョン・グローガンの文章は、新聞社のコラムニストらしいウィットに富み、(犬の飼い主にありがちな独りよがりで視野の狭い愛情表現を避けて)やや距離をおきながらも、愛犬への眼差しはあくまでも優しく温かい。
犬と暮らす人ならば、あるいはかつて暮らした人ならば、きっと何度も頷き、笑い、胸の奥を摑まれるような気持ちを味わうことになるだろう。
(周囲の人に気味悪がられるから、電車の中で読むのは止めた方がいいかも.........)

なぜならばここには、幼稚な「正しい犬の飼い方」ではなく、より普遍的な「犬を飼うというのはどういうことなのか?」が描かれているからである。
「犬を飼うってステキです -か?」にも、平岩米吉の数々の著作にも、そしてこの「マーリー」にも、犬との暮らしを描いた優れた書物にはすべて同じコトが書いてある。

犬と暮らし、やがてこの感慨を持つに至った人は、きっと幸せな飼い主であろう。
そして、その家族と共に暮らした犬の生涯もまた幸せであったと言える、と信じたいものですね。

それを象徴するかのような場面がこの本には登場するが、おそらく映画の中では非常に美しいシーンとなっていることだろう。
なんとなく、映画化にとても向いた作品だと感じます。公開が待ち遠しいです。

そんなこんなで、映画「マーリー」のホームページをチェックしてみたら、コレ発見!
さっそく、我が家の愛しきバカ犬・モーフィーとミドリ連れて、写真撮りに行かなくちゃ~~~!!! 

※後日注
自分で書いておきながら、きれいサッパリ忘れていて、結局応募せずじまい.......
コメントくださった、しずくパパさんは見事入賞されたようです
ウラヤマシィ~~&おめでとうございます!!!

                                                        

「マーリー」ジョン・グローガン著 古草秀子訳

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※以下引用は、ある意味ネタバレっぽいのでご注意くださいませ。

常識はずれな考えかもしれないけれど、マーリーを失ってみてはじめて、すっかり合点がいったことがある。マーリーは良き師(メンター)だったのだ。教師であり、手本だったのだ。犬が--それもマーリーのような、かなりいかれた、やりたい放題の問題犬が--人生において本当に大切なのはなんなのかを、身をもって人間に示すなんて、できるのだろうか? 答えはイエスだと僕は信じている。忠誠心。勇気。献身的愛情。純粋さ。喜び。そしてまた、マーリーは大切でないものも示してくれた。犬は高級車も大邸宅もブランド服も必要としない。ステータスシンボルなど無用だ。びしょぬれの棒きれ一本あれば幸福なのだ。犬は、肌の色や宗教や階級ではなく、中身で相手を判断する。金持ちか貧乏か、学歴があるかないか、賢いか愚かか、そんなこと気にしない。こちらが心を開けば、向こうも心を開いてくれる。それは簡単なことなのに、にもかかわらず、人間は犬よりもはるかに賢く高等な生き物でありながら、本当に大切なものとそうでないものとをうまく区別できないでいる。
「マーリー」ジョン・グローガン著 古草秀子訳 より

  • 2009年2月21日 14:12
  • Posted by: かえる

Comments:5

しずくパパ 2009年2月22日 07:10

むむっ!僕も「マーリー世界一〜』はずっと気になっていた本です!
これは大至急読まなくては。。。
マーリーホームページのソレ、僕もチャレンジしてみようかな〜(笑)

reikotora 2009年2月22日 10:31

マーリーの字を見てお邪魔しています。
私も10才になるラブがいるものですから一昨年?だったか本屋さんで見つけ即購入して読みました。ラブを飼うというのは他の小型犬を飼うのとはぜんぜんちがう
以前にも犬は外に繋いで飼う昔ながらの飼い方で飼っていたし里にはいつも犬がいました。でもラブは……
ラブのよさ たいへんさ 少しばかりの言葉では言い表せません。
それをこの『マーリー~』の作者は書いて世に出して下さいました。
映画見れる日を楽しみにしています。
ちなみに我が家のラブとらちゃんは40キロぐらいなんですよ。
最近年とったなあって感じるこの頃です。

かえる 2009年2月22日 16:38

しずくパパさん

大至急、読んだ方がいいです。
ウチのモーは今年もう6歳になるので、「あれ、コイツもいつの間にか年取ったんだなぁ」と感じる瞬間が増えてきました。
そういう立場からすると、この本の後半などはもう琴線に触れる記述ばかりで.....
しずくちゃんはまだまだ若いですが、それでも思わず「ウンウンそうなんだよな~」と感慨(ていうか、現在進行形の共感?)にふけってしまう場面は多いと思います。
あと、ウチの場合、ミドリはまだ映画館には連れて行けないかな~という感じですが、しずく家であれば、きっとこの映画はご家族揃って楽しめると思いますよ。「プラダを着た悪魔」の監督なので、たぶん出来の方は間違いないと思いますぜ。
ホームページのアレ、家族で大騒ぎしながら見ることが出来たら、もうサイコーですね。


reikotoraさん

はじめまして。コメント、ありがとうございます。
犬が床や壁を食べちゃう.....泣。。。などというのは他の犬種の飼い主にとってはちょっと想像がつかないことなのかもしれませんが、ラブの飼い主であれば程度の差こそあれ皆似たような思いはしてますものね。小説家・小川洋子さんの愛犬のラブなんて、犬小屋をまるごと食べちゃったらしいですし.....
好奇心旺盛で頭が良く、忍耐強い性格で、強靱な肉体と底知れぬ体力を持つ....というラブの特徴は、言い換えれば、いたずら好きでずる賢く、多少怒られてもまったくめげず、ヘンなもの食っても腹もこわさず飼い主を引きずりながら何kmでも走ることが出来る......みたいな意味ですからね、とほほほ。
40kgとは、マーリーに劣らず立派な体格ですね~。
「年とったなあ」って感じる瞬間が多かったりすると、ますますこの本は深く心に沁みますよね。
映画、ぼくも楽しみにしています。

しずくパパ 2009年2月23日 10:33

こんにちは!「マーリー・・・」早速近所の書店にてGETして参りました。
まださわりしか読んでいませんが、かなり自分自身にシンクロさせてしまいそうな予感です(笑)
映画の公開も楽しみですね。多分・・いや、絶対観にいきます!
ジェニー役にジェニファー・アニストン!!
実は「フレンズ」からのファンだったりする僕は結構ミーハー?(笑)
読書の方もかなり妄想モチベーションが上がっちゃいます(爆)
で、さらにホームページのアレがそんな事になってしまったら・・・
さ、写真、写真と。。。

かえる 2009年2月23日 21:05

しずくパパさん

前半などは、しずく家的に、まさにシンクロしている気分かもしれませんね。
しずくちゃんは、あそこまでワルではないと思いますが。

映画、キャストも地味すぎず派手すぎず、イイ感じですよね。
アレ、きっとスゴイ応募数でしょうね。
う~む、適当にお互いがんばりましょう!

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