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未完の傑作

栗本薫さんが亡くなられた。

以前にも記事にしたが、「グイン・サーガ」シリーズは、この四半世紀以上に渡って、新刊が出る度に欠かさずに読んできた。
ぼくが書店に行ってまず最初に確認するのは、「グイン・サーガ」の新刊が出ているかどうか?である。
単なる好きな小説とかそういうレベルではないのだ。
最近のあとがきでは、闘病生活に触れられていることも多く、正直いつかこのような日が来ることを予期していたとはいえ、やはりショックです。

すでに本編126巻が発表されている世界最長の大河小説「グイン・サーガ」は、永久に未完のままとなってしまった。
きっと、一番悔しいのは、栗本薫さんご本人だろう。
ある種の小説家は、比喩ではなく本当に、ひとつの宇宙を創り出すことが出来るのだ。
そのことを、ぼくはこの小説から教えてもらった。

ご冥福をお祈りいたします。

かれらは運命の神ヤーンによって動かされていた。しかしかれら自身は自らが運命の糸の上にあることを、未だ知らなかった。

グインサーガ(1) 「豹頭の仮面」 栗本薫 著 より
  • 2009年5月27日 22:12
  • Posted by: かえる

Comments:2

エマ家のサムです。 2009年5月27日 23:29

同じく、30年近くグイン・サーガにリアルタイムで親しんできた者として、
大変にショックです。
イシュトとリンダはどうなるのでしょうか。
ヨナは?フロリーは?小イシュトは?そしてグインは?
究極の“地獄のヒキ”となってしまいました・・・

不世出の才女のご冥福を心からお祈りいたします。

かえる 2009年5月28日 00:21

サムさん

ここ最近になって、また物語に色々と動きが出てきて、面白くなってきたところですからね。残念です。
でも、きっと一番悔しいのは、栗本先生ご本人なのでしょうね。
なんとなく、周辺の作家による完結編というか続編というか、そういうのが企画されるような気もするのですが......それだけは勘弁してくれ!って感じですよね。

考えてみるとぼくは、ある時期まで栗本薫さんが書いた本は、すべて読んでいるんです。いろんな意味で影響を受けてきているように思います。
何かの本で、「ある純文学作家が「大衆小説のようにお金にはならないけれど、(純文学は)書くことそのものから喜びを得られる」みたいなことを書いていたが、冗談じゃない、私は大衆小説作家かもしれないけれど誰にも負けないくらい書くことを楽しんでいる」みたいなことを述べられていて、とても共感を覚えました。
たしかに、あんなに楽しそうに物語を紡ぐ作家ってそんなにいないと思います。
グインもイシュトもリンダもスカールも伊集院大介も、このパラレルワールドのどこかに、きっと存在しているのでしょうが、もう彼らの時間は止まったままなのですね。
とても残念です。

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