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永遠に失われたもの - コリーヌ・ベイリー・レイ「あの日の海」

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待ちに待ったコリーヌ・ベイリー・レイの新作「THE SEA (あの日の海)」がリリースされた。

繰り返し聴いたファーストアルバム発表以降、いつまで経っても新作が出ないな~、と不思議に思っていたのだが、事故で最愛の夫を亡くしアーティスト活動を休止していたようだ。
そんなライナーノートを読んでしまった先入観からなのか、彼女の音楽は、そしてあの声は、以前とはまったく異なっているように、ぼくには感じられた。

もちろん、声質そのものが変わってしまったわけではない。
でも、この作品に刻まれた彼女の声は、デビューアルバムのあの声とは、やはり違う。
独特の軽やかな哀感はそのままだが、ある種の無邪気さ、イノセントは、そこにはもうない。
おそらく、それは、永遠に失われてしまったのだ。

しかし同時に、その声は新たに、より静かな優しさと、より温かな深みを獲得したようにも思える。

なんとなく、次のアルバムは(もし出るならば、だが)、素晴らしい作品になるような気がする。
なんとなくだけれども。

「THE SEA」Corinne Bailey Rae

  • 2010年1月23日 18:37
  • Posted by: かえる

Comments:2

わんれい 2010年3月 2日 01:24

ご無沙汰です。
(夜、近所を歩くとき、たまにはお会いすることがないものかと思っているのですが…)
やはり、コリーヌのレビューをしていましたね。
シングルの「I'd Do It All Again」を聴いたとき、ちょっと驚きました。出色の出来に。
これから時代をリードするシンガーになっていく予感を、僕も感じました。
でもそれが、パートナーと引き替えに手に入れたものだとしたら、悲しすぎますが…。

かえる Author Profile Page 2010年3月 2日 22:19

わんれいさん

ごぶさたしています。
例の床屋さんの前を通る度に、ぼくもキョロキョロしてはいるのですが、例のカフェにもぼくはすっかりご無沙汰しておりますし、なかなか遭遇出来ないものですね。
率直に言って、ぼく個人の好みとしてはファーストアルバムの方が断然好きです。
でも、最愛のパートナーの不幸によって、アーティストとしての彼女が失ったものと得たもの、どちらが大きいのかはまだよくわかりませんが、少なくてもその哀しみを乗り越えるために彼女が新しい何かを手にした(あるいは、せざるを得なかった)ことだけは確かだと思います。
やはり並のシンガーではないですよね。

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