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ヘンリー・ディヴィッド・ソローの「ウォールデン-森の生活」を読んだのはいつの頃だったろうか。
敬愛する田渕義雄さんの座右の書ということで、手に取ってみたものの、「まぁなんというか、要するに、偏屈なオッサンなんだなぁ」というのが正直な読後感であった。もっとも、偏屈なオッサンは個人的には好きなんだけれども。
「みんな」という言葉にまどわされてはならない。
「孤独の愉しみ方」 服部千佳子 訳 より
「みんな」はどこにも存在しないし、「みんな」は決して何もしてくれない。
代表的な著書から抜粋した文章が、見開きの右頁にアフォリズム的に、左頁には解題の風情で、印象的に構成されているスタイル。
行き先を考えずに歩く。
そうすれば、自然と正しい方向へ導かれる。「孤独の愉しみ方」 服部千佳子 訳 より
ときどき、どちらへ歩いていけばいいか決められない場合があるが、どうしてだろう。自然界には精妙な磁力があるので、何も考えずに従っていけば、おのずと正しい方向へ導かれるはずだ。どちらの方向へ歩いていくかは、どうでもいいことではない。正しい方向は、たしかに存在する。しかし、僕たちは無頓着さと愚かさのために、えてして間違った方向を選んでしまうのだ。
なかなかイイことを言うオッサンではないか。
要するにこういうことなんだな。
歩け、森の中を。
「孤独の愉しみ方」 服部千佳子 訳 より
歩かない足は、やがて身を滅ぼす。
- 2011年2月27日 22:25